学内教育と教育制度の立場より

教育制度の変遷わが国における理学療法士の養成は, 1963年(昭和38年)5月の国立療養所東京病院附属リハビリテーション学院の開校に始まる. 以降38年間で養成校の数は, 119校(2000年4月現在)を数えている. この間, 1979年に学校教育法に基づいて金沢大学医療技術短期大学部が設置され, 1992年には会員の長年の念願であった4年制大学での養成が広島大学で始まり, 同校は一期生の卒業年次に合わせ大学院研究科を設置し, 1999年に博士課程後期課程を開設したことにより, 最高学府における教育・研究体制が整った. 4年制大学は, 国立大学に設置されている医療技術短期大学部の改組, 地方自...

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Veröffentlicht in:理学療法学 2001, Vol.28 (suppl-1), p.88-88
1. Verfasser: 乾公美
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:教育制度の変遷わが国における理学療法士の養成は, 1963年(昭和38年)5月の国立療養所東京病院附属リハビリテーション学院の開校に始まる. 以降38年間で養成校の数は, 119校(2000年4月現在)を数えている. この間, 1979年に学校教育法に基づいて金沢大学医療技術短期大学部が設置され, 1992年には会員の長年の念願であった4年制大学での養成が広島大学で始まり, 同校は一期生の卒業年次に合わせ大学院研究科を設置し, 1999年に博士課程後期課程を開設したことにより, 最高学府における教育・研究体制が整った. 4年制大学は, 国立大学に設置されている医療技術短期大学部の改組, 地方自治体の設置, 私学の参入もあって増加の一途を辿っている. また, 大学院も次々と開設され研究活動も充実しつつある. 一方で近年, 時代の要請と規制緩和の影響で専門・専修学校の増加には目を瞠るものがある. 養成期間が, 3年制と4年制に分かれ, 同じ4年制でも他大学と提携し学士号を授与する学校とそうでない学校がある. 大学院を受験するには一般的に学士号が必要となる. 短期大学卒業者は, 放送大学などで単位履修を重ね学位授与機構に申請し学士号を取得する方法と, 4年制大学に編入学する方法がある. 専修学校修了者は, 文部省告示[第125号, 1998年(平成10年)8月14日]により, 4年制大学に編入学ができる資格が与えられ, 学士号を取得する道が拓かれた. 出発点が異なっても高学歴を志向する人には学位を取得する機会が与えられている.
ISSN:0289-3770