足部内在屈筋力が歩幅に及ぼす影響について

(はじめに)一般に歩行時間を左右する因子には, ケイデンス及び歩幅の延長が挙げられる. 歩幅を増大させる因子として, 股関節伸展力, 足角など多数存在する中, 今回我々はheel-offからtoe-off時の中足骨横アーチ保持機能が, 反対側の歩幅に及ぼす影響について検討したので, 若干の考察を加え報告する. (対象)平成医療専門学院在籍中の学生81名(平均年齢22.8±4.0歳, 平均身長167.0±7.6cm, 平均体重59.0±8.7kg)の162足を対象とした. 対象者全てに対し, 研究の目的を説明し同意を得た. (方法)足部内在屈筋力の測定には, HORGAN社製MICROFET2を...

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Veröffentlicht in:理学療法学 2000, Vol.27 (suppl-2), p.336-336
Hauptverfasser: 橋本貴幸, 林典雄, 鵜飼建志, 大嶽昇弘, 長谷部武久, 堀信宏, 山田みゆき
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:(はじめに)一般に歩行時間を左右する因子には, ケイデンス及び歩幅の延長が挙げられる. 歩幅を増大させる因子として, 股関節伸展力, 足角など多数存在する中, 今回我々はheel-offからtoe-off時の中足骨横アーチ保持機能が, 反対側の歩幅に及ぼす影響について検討したので, 若干の考察を加え報告する. (対象)平成医療専門学院在籍中の学生81名(平均年齢22.8±4.0歳, 平均身長167.0±7.6cm, 平均体重59.0±8.7kg)の162足を対象とした. 対象者全てに対し, 研究の目的を説明し同意を得た. (方法)足部内在屈筋力の測定には, HORGAN社製MICROFET2を用いた. 足部内在屈筋力の測定肢位は, 足関節最大底屈位にて足部内転・回外位とした. 足部内在母趾屈筋力(以下IFH)は, 母趾MTP関節屈曲力とし, 足部内在趾屈筋力(以下IFD)は, 第IV趾MTP関節屈筋力を測定した. 筋力測定は筆者が全て行い, 測定は2回施行し, その平均値を体重で除し比較に用いた. 歩幅の計測は, 長さ18m, 幅1mの緑濃色ビニールマットを用意し, マット上にセンターラインを設け, 手前4mを補助歩行路とし, その後の10mを各被検者任意に自然歩行を行わせた. 補助歩行路4mの範囲には, パウダーを散布し補助歩行路歩行時足底面に付着させ, マット上に付着した足跡から, 歩幅を計測した. 歩幅は, 設定スタート地点より5~8歩の安定した足跡を用い, 一側の踵骨後縁から反対側踵骨後縁までの距離をメジャーにて計測し, 身長で除し比較に用いた. 歩行時間については, 設定10m間の歩行時間をストップウォッチで計測した. 検討事項としては, (1)歩行時間と左右平均の歩幅, (2)IFHと反対側の歩幅, (3)IFDと反対側の歩幅について相関係数を求めた. (結果)(1)歩行時間と左右平均歩幅との間に, 有意な負の相関関係を認めた(r=-0.778, P
ISSN:0289-3770