慢性呼吸不全患者に対する在宅鼻マスク式人工呼吸導入の試み

慢性呼吸不全患者の急性増悪の一因に呼吸筋疲労があるが, これに対しては呼吸筋の休息を目的とした換気補助が効果的であると考えられる. 実際, 当施設では換気障害を伴う患者に夜間のみの在宅人工呼吸を導入すると, 呼吸筋疲労による急性増悪が起こりにくくなることを経験している. これまでは在宅人工呼吸は気管切開した患者が適応であったが, 最近, 鼻マスク式陽圧人工呼吸(Nasal Positive Pressure Ventilation:以下NPPV)専用の人工呼吸器が開発されたため, 容易に導入できるようになった. 今回これまでに在宅でNPPV導入を試みた対象や導入方法, 導入後の経過について報告...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:理学療法学 1998, Vol.25 (suppl-2), p.590-590
Hauptverfasser: 前本英樹, 上村恭生, 早坂真一, 吉永健, 木山程荘, 千住秀明
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:慢性呼吸不全患者の急性増悪の一因に呼吸筋疲労があるが, これに対しては呼吸筋の休息を目的とした換気補助が効果的であると考えられる. 実際, 当施設では換気障害を伴う患者に夜間のみの在宅人工呼吸を導入すると, 呼吸筋疲労による急性増悪が起こりにくくなることを経験している. これまでは在宅人工呼吸は気管切開した患者が適応であったが, 最近, 鼻マスク式陽圧人工呼吸(Nasal Positive Pressure Ventilation:以下NPPV)専用の人工呼吸器が開発されたため, 容易に導入できるようになった. 今回これまでに在宅でNPPV導入を試みた対象や導入方法, 導入後の経過について報告する.
ISSN:0289-3770