慢性肺疾患II型を合併した品胎出生兄弟例における発達経過
超低出生体重児は未熟性のため多くの合併症を持ちやすい. 特に呼吸窮迫症候群の発症率は高く, 肺サーファクタント補充療法や人工呼吸管理などの治療が行われる. このような児の多くは, 将来的に発達が遅れるとの報告がある. 今回, 慢性呼吸器障害を呈した兄弟例を経験し, 呼吸器疾患が発達に及ぼす影響を考察する. 【症例報告】症例は, 在胎週数25週3日, 帝王切開にて出生した品胎の第2子(症例1), 第3子(症例2)である. 症例1は, 男児, 出生時体重854g, アプガースコア1分7点で出生した. 胸部X線上, 呼吸窮迫症候群IV型にて肺サーファクタント補充療法, 人工呼吸管理を施行した. 生後...
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Veröffentlicht in: | 理学療法学 1998, Vol.25 (suppl-2), p.457-457 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 超低出生体重児は未熟性のため多くの合併症を持ちやすい. 特に呼吸窮迫症候群の発症率は高く, 肺サーファクタント補充療法や人工呼吸管理などの治療が行われる. このような児の多くは, 将来的に発達が遅れるとの報告がある. 今回, 慢性呼吸器障害を呈した兄弟例を経験し, 呼吸器疾患が発達に及ぼす影響を考察する. 【症例報告】症例は, 在胎週数25週3日, 帝王切開にて出生した品胎の第2子(症例1), 第3子(症例2)である. 症例1は, 男児, 出生時体重854g, アプガースコア1分7点で出生した. 胸部X線上, 呼吸窮迫症候群IV型にて肺サーファクタント補充療法, 人工呼吸管理を施行した. 生後65日目に抜管し, 生後97日目まで酸素投与を行った. 生後170日目に退院するが喘息様気管支炎, 肺高血圧症のため再入院となった. 生後240日目(修正5ヵ月)より理学療法を開始した. 症例2は, 女児, 出生時体重776g, アプガースコア1分7点で出生した. 胸部X線上, 呼吸窮迫症候群IV型にて肺サーファクタント補充療法, 人工呼吸管理を施行した. NICU入院中, 5回抜管, 再挿管をくり返すが, チアノーゼを来たし抜管困難であった. 日齢147日目に声門下肉芽による声門下狭窄と診断された. 日齢188日目(修正4ヵ月)より理学療法を開始した. |
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ISSN: | 0289-3770 |