喘息児サマーキャンプでの腹式呼吸習得度の変化

喘息児の転地療養事業においては小発作から中発作への増悪予防と発作時の自己対処能力の向上のために腹式呼吸, 口すぼめ呼吸, 排痰, 安楽肢位の設定方法を習得する事は必要不可欠である. 平成9年度, 当院では3名の理学療法士を派遣しサマーキャンプの中で呼吸理学療法の指導にあたっているが今回, 理学療法士の指導により腹式呼吸・口すぼめ呼吸の習得度がいかに向上するかを調査したので報告する. 【対象】 平成9年7月に実施された東京都内2区主催の喘息児サマーキャンプ(5泊6日)において参加した小学2年~中学3年(7~15歳)までの児童で男子67名, 女子45名の計112名で平均年齢(全体)10.8歳, (...

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Veröffentlicht in:理学療法学 1998, Vol.25 (suppl-2), p.453-453
Hauptverfasser: 曽我部光, 松本直人, 横山恵美, 新井千鶴子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:喘息児の転地療養事業においては小発作から中発作への増悪予防と発作時の自己対処能力の向上のために腹式呼吸, 口すぼめ呼吸, 排痰, 安楽肢位の設定方法を習得する事は必要不可欠である. 平成9年度, 当院では3名の理学療法士を派遣しサマーキャンプの中で呼吸理学療法の指導にあたっているが今回, 理学療法士の指導により腹式呼吸・口すぼめ呼吸の習得度がいかに向上するかを調査したので報告する. 【対象】 平成9年7月に実施された東京都内2区主催の喘息児サマーキャンプ(5泊6日)において参加した小学2年~中学3年(7~15歳)までの児童で男子67名, 女子45名の計112名で平均年齢(全体)10.8歳, (男子)10.8歳, (女子)10.9歳の喘息児を対象とした. 重症度の内訳は日本アレルギー学会の指標により軽症89名, 中症22名, 重症1名であった. 腹式呼吸・口すぼめ呼吸は, 転地先ということもあり, 簡便でありなおかつ喘息児の姿勢による呼吸パターンの乱れを考慮して作られた松本による腹式呼吸習得度(5段階)評価表をもとにキャンプ初日と最終日に習得度を評価した. また(1)全体・(2)男女別・(3)年齢と指導前後においての腹式呼吸習得度レベル変化を調査した. 統計学的手法はSpearman順位相関係数の検定を用い, 危険率1%を有意水準とした.
ISSN:0289-3770