テレケアによる地域自主活動への支援

在宅ケアサービスに動画カラーテレビ電話を活用したテレケアを在宅療養者50例に実施し, 生活の質の向上や, さまざまな機能の回復に効果があることを従来より報告してきた(本学会第27, 30, 31, 32回). 今回, 長期臥床の高齢者がテレケアにより, 生きがいを得て, 継続した社会参加ができた事例について報告する. 【対象】 81歳の女性, 57歳の時両股関節人工骨頭置換術施行, 79歳に骨盤骨粗鬆症のため股関節両側脱臼骨折し, 全くの臥位生活となる. 息子家族との同居であるが海外勤務中のため日中単身, 夜間のみ孫2人がいる, 同区内の娘が週に3回程介護に通っている. 地域の高齢者ケアセンタ...

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Veröffentlicht in:理学療法学 1998, Vol.25 (suppl-2), p.307-307
Hauptverfasser: 赤尾千恵美, 高野健人, 中村桂子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:在宅ケアサービスに動画カラーテレビ電話を活用したテレケアを在宅療養者50例に実施し, 生活の質の向上や, さまざまな機能の回復に効果があることを従来より報告してきた(本学会第27, 30, 31, 32回). 今回, 長期臥床の高齢者がテレケアにより, 生きがいを得て, 継続した社会参加ができた事例について報告する. 【対象】 81歳の女性, 57歳の時両股関節人工骨頭置換術施行, 79歳に骨盤骨粗鬆症のため股関節両側脱臼骨折し, 全くの臥位生活となる. 息子家族との同居であるが海外勤務中のため日中単身, 夜間のみ孫2人がいる, 同区内の娘が週に3回程介護に通っている. 地域の高齢者ケアセンターが関わりヘルパー派遣, 配食サービス, 施設入浴, PTによるホームヘルパーへの介助方法の指導など行われていた. 対象者は臥床を余儀なくされ, 何もすることのない精神的な不満がたまっていた. 介助の家族も動かすことのできない対象者の介助方法や今後の生活へ不安を持っていた. 設置開始時の身体的評価は, 日常生活自立度C-2, Kazt's ADL6点, IADL6点, VAS80%, FIMのコミュニケーション自立度11点, 社会的認知自立度13点であった.
ISSN:0289-3770