移動能力の変化とQOL

近年, 理学療法あるいはリハビリテーションにおいてQOLの観点が重要であることは, 諸家の意見の一致をみるところである. また, 人口の高齢化, 疾病構造の変化等から理学療法士が, 治療医学の枠を越えて対象者の生活全般に係わる機会が増えてきている. このような状況の中で, 理学療法とQOLの関係について考えなければ解決できない問題が多く存在する. しかし, QOLの要因が多岐にわたるためその分析は, 必ずしも容易ではない. そこで, 今回, 理学療法の分野でもQOLの観点がより要求される維持期の理学療法の場である老人デイケアの患者に対し, PGCモラールスケールをQOL指標とし, ADLの自立...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:理学療法学 1998, Vol.25 (suppl-2), p.298-298
1. Verfasser: 辛島修二
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:近年, 理学療法あるいはリハビリテーションにおいてQOLの観点が重要であることは, 諸家の意見の一致をみるところである. また, 人口の高齢化, 疾病構造の変化等から理学療法士が, 治療医学の枠を越えて対象者の生活全般に係わる機会が増えてきている. このような状況の中で, 理学療法とQOLの関係について考えなければ解決できない問題が多く存在する. しかし, QOLの要因が多岐にわたるためその分析は, 必ずしも容易ではない. そこで, 今回, 理学療法の分野でもQOLの観点がより要求される維持期の理学療法の場である老人デイケアの患者に対し, PGCモラールスケールをQOL指標とし, ADLの自立立度やその変化とQOLの関係を調査し, 一定の知見を得たので報告する. PGCモラールスケールは, 1975年米国においてPowell Lowtonによって開発された高齢者の主観的幸福感の尺度である. この尺度については, 創始者のLowtonをはじめとして数多くの研究成果が報告されており, 高齢者の主観的幸福感の尺度としては信頼性が高いとされている.
ISSN:0289-3770