前十字靱帯損傷者の歩行特性について

前十字靱帯損傷者(以下ACL損傷者)の歩行については, いくつかの報告があるが患側・健側間での比較を中心とした報告が多く, 健常者との比較を行った報告は少ないと思われる. 今回我々はACL損傷者の歩行特性, 並びに健側データをコントロール群として扱う妥当性を検討することを目的として, 歩行中立脚期における膝関節のROM, 及びモーメントの変化を調査し, 健側・患側データと健常者との比較を行った. また計測値と患側膝関節筋力との関係も検討を試みたところ若干の知見を得たので報告する. (対象と方法)対象は平成7年3月より平成9年9月まで, 当センターにて手術適応となった術前ACL損傷患者29名(男...

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Veröffentlicht in:理学療法学 1998, Vol.25 (suppl-2), p.151-151
Hauptverfasser: 松崎洋人, 今井基次, 坂田清, 石橋俊郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:前十字靱帯損傷者(以下ACL損傷者)の歩行については, いくつかの報告があるが患側・健側間での比較を中心とした報告が多く, 健常者との比較を行った報告は少ないと思われる. 今回我々はACL損傷者の歩行特性, 並びに健側データをコントロール群として扱う妥当性を検討することを目的として, 歩行中立脚期における膝関節のROM, 及びモーメントの変化を調査し, 健側・患側データと健常者との比較を行った. また計測値と患側膝関節筋力との関係も検討を試みたところ若干の知見を得たので報告する. (対象と方法)対象は平成7年3月より平成9年9月まで, 当センターにて手術適応となった術前ACL損傷患者29名(男性13名, 女性16名)であり, 平均年齢は27.4歳であった. 受傷からの平均経過期間は14.8か月であり, 4名に合併症として半月板損傷が認められた. 被検者には身体標点に反射性マーカーを貼り, フォースプレート(長さ4m)を含む歩行路を自由歩行させた.
ISSN:0289-3770