片麻痺上肢疑似体験

日常生活活動の授業の一環として毎年片麻痺の上肢疑似体験を行っている. 麻痺側の上肢と見立てた片手を6時間使用しないで日常生活活動の諸動作(食事, 排泄, 入浴, 更衣, 整容, 家事, その他)を行い, 結果と工夫した点と感想を書いて提出するという課題である. 起居移動動作を主に指導するPTも片側上肢のADLについて理解を深めるのが目的である. 対象と方法 理学療法学科学生で3学年を対象に毎年実施している. 分析の対象は平成7, 8年度の二回実施分71名(男19名, 女52名)で左利きが4名含まれている. 実施方法は, 6時間連続してのどちらかの上肢を使用せずに日常生活活動を行い, その結果を...

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Veröffentlicht in:理学療法学 1998, Vol.25 (suppl-2), p.106-106
1. Verfasser: 大津慶子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:日常生活活動の授業の一環として毎年片麻痺の上肢疑似体験を行っている. 麻痺側の上肢と見立てた片手を6時間使用しないで日常生活活動の諸動作(食事, 排泄, 入浴, 更衣, 整容, 家事, その他)を行い, 結果と工夫した点と感想を書いて提出するという課題である. 起居移動動作を主に指導するPTも片側上肢のADLについて理解を深めるのが目的である. 対象と方法 理学療法学科学生で3学年を対象に毎年実施している. 分析の対象は平成7, 8年度の二回実施分71名(男19名, 女52名)で左利きが4名含まれている. 実施方法は, 6時間連続してのどちらかの上肢を使用せずに日常生活活動を行い, その結果を各動作別に記入し, 工夫した点があれば記入し感想を書く. また体験終了後の非使用上肢の状態と, 自動運動を行って, その結果を記入する. 記入は自由記載であるが, 項目を全て整理して, 同じ内容について集計した. 困難を示した人数の多い項目順に整理して利き手使用者, 非利き手使用者の困難特性の違いを明らかにして, 片手動作で困難となる動作内容を移動を除く食事, 更衣, 整容, 入浴, 排泄について整理した.
ISSN:0289-3770