片麻痺患者を対象とした体幹回旋訓練の効果判定に対する検討
当院では, 下部体幹機能に着目し, バルーンを用いた訓練を行っている. 今回我々は, 体幹回旋訓練が歩行率を向上させ, 歩行速度の改善が得られるのではないかと仮説をたてた. その効果を判定する目的で, 対象者を無作為に訓練施行群と非施行群に分類し, 体幹回旋訓練と歩行速度との関連性について検討を行ったので報告する. (対象) 対象は, 当院入院中の脳卒中片麻痺患者30名で, 施行群14名, 非施行群16名に分類した. 平均年齢は施行群57.9±10.8歳, 非施行群58.4±9.7歳, 発症からの期間は, 施行群3.4±0.8ヶ月, 非施行群3.3±1.1ヶ月で, ともに有意差はなかった. 片...
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Veröffentlicht in: | 理学療法学 1998, Vol.25 (suppl-2), p.86-86 |
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Hauptverfasser: | , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 当院では, 下部体幹機能に着目し, バルーンを用いた訓練を行っている. 今回我々は, 体幹回旋訓練が歩行率を向上させ, 歩行速度の改善が得られるのではないかと仮説をたてた. その効果を判定する目的で, 対象者を無作為に訓練施行群と非施行群に分類し, 体幹回旋訓練と歩行速度との関連性について検討を行ったので報告する. (対象) 対象は, 当院入院中の脳卒中片麻痺患者30名で, 施行群14名, 非施行群16名に分類した. 平均年齢は施行群57.9±10.8歳, 非施行群58.4±9.7歳, 発症からの期間は, 施行群3.4±0.8ヶ月, 非施行群3.3±1.1ヶ月で, ともに有意差はなかった. 片麻痺回復段階は, 施行群III 2名, IV 5名, V 4名, VI 3名, 非施行群III 2名, IV 6名, V 4名, VI 4名であった. 対象者の条件は, 発症から5ヶ月以内の回復期片麻痺患者で, 口頭指示に応じることが出来, 杖, 補装具, 介助の有無を問わず, 10m以上歩行可能な者とした. |
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ISSN: | 0289-3770 |