慢性呼吸不全における運動療法の科学性
近年, 呼吸障害患者に対する運動療法は, 他の呼吸訓練とともに重要視され, 臨床上我々理学療法士が実施することが多くなってきている. 一般的に慢性呼吸不全患者に運動療法を処方する場合, 効果的な運動強度は患者の最大運動能力の50%以上あるいは, 嫌気性代謝閾値(Anaerobic Threshold;以下, ATと略す)レベルが適当とされている. しかし, 実際の呼吸不全では, 換気障害に基づく日常生活の制限から, 四肢筋の筋萎縮をきたし, さらに運動に対する循環器系の適応も低下している症例が多い. このような症例に対し運動処方を行う場合, まずはどのような換気力学的な反応が起こるかを知ること...
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Veröffentlicht in: | 理学療法学 1998/05/31, Vol.25(4), pp.225-229 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 近年, 呼吸障害患者に対する運動療法は, 他の呼吸訓練とともに重要視され, 臨床上我々理学療法士が実施することが多くなってきている. 一般的に慢性呼吸不全患者に運動療法を処方する場合, 効果的な運動強度は患者の最大運動能力の50%以上あるいは, 嫌気性代謝閾値(Anaerobic Threshold;以下, ATと略す)レベルが適当とされている. しかし, 実際の呼吸不全では, 換気障害に基づく日常生活の制限から, 四肢筋の筋萎縮をきたし, さらに運動に対する循環器系の適応も低下している症例が多い. このような症例に対し運動処方を行う場合, まずはどのような換気力学的な反応が起こるかを知ることが重要である. 今回, 運動負荷中の血中乳酸値の変化を中心に検討し, 効果的かつ安全な運動療法の方法について考察する. |
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ISSN: | 0289-3770 2189-602X |
DOI: | 10.15063/rigaku.KJ00003223475 |