角速度計を用いた健常者の起き上がり動作の分析

正常者の行う動作のメカニズムを理解することは理学療法の基礎として重要である. 歩行や立ち上がり動作については様々な研究報告があり客観的なデータも得られている. しかし, 起き上がり動作については, 理学療法の対象となることが多いにも関わらず報告は少ない. 発達段階における起き上がりパターンの変化(V_AN SANT, 1988)や起き上がり時の筋活動についての報告が見られる程度である. これには起き上がりの動作パターンの多様性や測定技術の問題などが考えられる. 本研究では角速度計の特徴(小型で演算によって角度が求められる)に着目し, これを用いて下記のことを目的として起き上がり時の各体節の動き...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:理学療法学 1997, Vol.24 (suppl-2), p.59-59
Hauptverfasser: 斎川大介, 関屋昇, 小川智美, 矢野幸彦, 浅田春美, 森島健, 山本泰三, 岡本豊, 中川和巳
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:正常者の行う動作のメカニズムを理解することは理学療法の基礎として重要である. 歩行や立ち上がり動作については様々な研究報告があり客観的なデータも得られている. しかし, 起き上がり動作については, 理学療法の対象となることが多いにも関わらず報告は少ない. 発達段階における起き上がりパターンの変化(V_AN SANT, 1988)や起き上がり時の筋活動についての報告が見られる程度である. これには起き上がりの動作パターンの多様性や測定技術の問題などが考えられる. 本研究では角速度計の特徴(小型で演算によって角度が求められる)に着目し, これを用いて下記のことを目的として起き上がり時の各体節の動きを測定した. (1)起き上がりの時間的, 空間的パターンを定量的に記述すること. (2)速度による影響を観察すること(3)これらの結果を生体力学的観点から説明すること.
ISSN:0289-3770