インテリジェント大腿義足を使用し走行可能なレベルに至った大腿切断の一症例

インテリジェント大腿義足は空圧シリンダを使用し,それをマイコンでコントロールすることで義足の遊脚相を制御する。構造的にも従来の大腿義足とは異なり,ゆっくりした歩行からより速い速度での歩行が可能なものである。今回,義足装着訓練を目的に入院した切断者(17歳男性,身長176cm,体重60kg)に対して,インテリジェント大腿義足を使用し,歩行速度の向上を目的として訓練を行った。その約20週間の経過において,歩行速度が徐々に増大し,走行も可能となり,その結果,歩行から走行まで速度のバリエーションを平均速度88m/minから231m/minまで広げることができ,より健常者に近い移動能力を獲得できた。...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:理学療法学 1997/09/30, Vol.24(6), pp.353-358
Hauptverfasser: 山﨑, 朋也, 長倉, 裕二, 中川, 昭夫, 小嶋, 功
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:インテリジェント大腿義足は空圧シリンダを使用し,それをマイコンでコントロールすることで義足の遊脚相を制御する。構造的にも従来の大腿義足とは異なり,ゆっくりした歩行からより速い速度での歩行が可能なものである。今回,義足装着訓練を目的に入院した切断者(17歳男性,身長176cm,体重60kg)に対して,インテリジェント大腿義足を使用し,歩行速度の向上を目的として訓練を行った。その約20週間の経過において,歩行速度が徐々に増大し,走行も可能となり,その結果,歩行から走行まで速度のバリエーションを平均速度88m/minから231m/minまで広げることができ,より健常者に近い移動能力を獲得できた。
ISSN:0289-3770
2189-602X
DOI:10.15063/rigaku.KJ00001308006