靭帯再建術のための半腱様筋腱および薄筋腱採取が下肢運動機能に与える影響について

膝前十字靭帯損傷に対する手術的治療として, 自家腱による再建術が推奨されている. しかし, 自家腱の採取は採取部に何らかの障害を不可避的に発生させてしまう. 近年, 半腱様筋腱および薄筋腱が再建材料として注目され, 靭帯再建術を受けた症例の後療法を行う機会が増加しているが, これらの自家腱採取が下肢機能に与える障害について詳細には明らかにされていなかった. 我々はこの障害を定量的に明らかにする研究に着手し, これまでこれらの腱採取が術直後の屈筋力の低下をもたらすこと, 術前筋力レベルへの回復には術後3ヵ月を要すること, 筋力増強能力を9ヵ月以上にわたって傷害することなどを報告してきた. しかし...

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Veröffentlicht in:理学療法学 1996, Vol.23 (suppl-2), p.401-401
Hauptverfasser: 田邊芳恵, 須々田幸一, 安田和則, 葛城良成, 伊藤俊一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:膝前十字靭帯損傷に対する手術的治療として, 自家腱による再建術が推奨されている. しかし, 自家腱の採取は採取部に何らかの障害を不可避的に発生させてしまう. 近年, 半腱様筋腱および薄筋腱が再建材料として注目され, 靭帯再建術を受けた症例の後療法を行う機会が増加しているが, これらの自家腱採取が下肢機能に与える障害について詳細には明らかにされていなかった. 我々はこの障害を定量的に明らかにする研究に着手し, これまでこれらの腱採取が術直後の屈筋力の低下をもたらすこと, 術前筋力レベルへの回復には術後3ヵ月を要すること, 筋力増強能力を9ヵ月以上にわたって傷害することなどを報告してきた. しかし粗大筋力の回復は示しても, 協調性収縮を必要とするような下肢運動機能が長期にわたって障害されている可能性が, 十分に考えられる. 本研究の目的は, 半腱様筋腱および薄筋腱採取が内側ハムストリングスの協調性収縮が要求されるような下肢運動機能に対して与える障害を, 再建術侵襲から分離して定量的に明らかにすることである.
ISSN:0289-3770