血液透析患者の体力と活動量

長期の血液透析療法により貧血や水, 電解質, 糖, 脂質, 骨など各種の代謝異常が出現し, 身体運動能力が低下すると言われている. 我々は第29回本学会でPWC_150 を用いた体力測定を行い, 健常者と比較して54.7%の体力であり, 1日活動量においては35.3%であったことを報告しその際体力改善のため個人に合わせた1日歩数の設定や活動量を指導した. 今回は体力指標に最も信頼されている最高酸素摂取量(以下peakVO_2 )を測定し, その他前回と同様に1日活動量, 筋力, 血液検査所見を調査し経時的変化をみたのでその結果を報告する. 「対象」前回調査を実施した同一対象者で当院外来にて腎不...

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Veröffentlicht in:理学療法学 1996, Vol.23 (suppl-2), p.371-371
Hauptverfasser: 松永幸浩, 平山史朗, 祝広孝, 西原裕明, 塚本貴信, 堺啓介, 藤吉エリ, 安倍基幸, 中村健
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:長期の血液透析療法により貧血や水, 電解質, 糖, 脂質, 骨など各種の代謝異常が出現し, 身体運動能力が低下すると言われている. 我々は第29回本学会でPWC_150 を用いた体力測定を行い, 健常者と比較して54.7%の体力であり, 1日活動量においては35.3%であったことを報告しその際体力改善のため個人に合わせた1日歩数の設定や活動量を指導した. 今回は体力指標に最も信頼されている最高酸素摂取量(以下peakVO_2 )を測定し, その他前回と同様に1日活動量, 筋力, 血液検査所見を調査し経時的変化をみたのでその結果を報告する. 「対象」前回調査を実施した同一対象者で当院外来にて腎不全による血液透析療法を行っている運動機能障害を有しない10名(男性2名, 女性8名)とした. 対象者のプロフィールは平均年齢54.4歳(38~62歳), 身長156.2±8.0cm, 体重50.1±7.1kg, 職業は男性は無職, 女性は全員主婦であった. また年齢, 身長, 体重で有意差がなく比較的活動量が多くないと考えられる当院事務職10名(男性2名, 女性8名)をコントロール群とした.
ISSN:0289-3770