脊髄損傷対麻痺者におけるWalkabout歩行の検討
近年, 脊髄損傷による対麻痺者の歩行用装具がいくつか開発され試用されている. 1992年にオーストラリアで開発された骨盤帯長下肢装具システム“Walkabout”もその一つであり, 昨年の本学会において, 菅野らが使用経験を報告した. Walkabout歩行については, 歩行速度や歩幅の評価が行われていた. そこで今回我々は, 残存機能レベルの違いなどに着目して, 脊髄損傷対麻痺者のWalkaboutでの歩行周期や理学療法施行期間について検討したので報告する. 症例は脊髄損傷完全対麻痺者男性4名, 平均年齢28.5歳(17~35歳)で4症例とも全てADLは車椅子にて自立していた. 症例1は残存...
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Veröffentlicht in: | 理学療法学 1996, Vol.23 (suppl-2), p.360-360 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 近年, 脊髄損傷による対麻痺者の歩行用装具がいくつか開発され試用されている. 1992年にオーストラリアで開発された骨盤帯長下肢装具システム“Walkabout”もその一つであり, 昨年の本学会において, 菅野らが使用経験を報告した. Walkabout歩行については, 歩行速度や歩幅の評価が行われていた. そこで今回我々は, 残存機能レベルの違いなどに着目して, 脊髄損傷対麻痺者のWalkaboutでの歩行周期や理学療法施行期間について検討したので報告する. 症例は脊髄損傷完全対麻痺者男性4名, 平均年齢28.5歳(17~35歳)で4症例とも全てADLは車椅子にて自立していた. 症例1は残存機能レベルTh4, 理学療法施行期間8ヵ月, 症例2は残存機能レベルL1, 理学療法施行期間7ヵ月, 症例3は残存機能レベルL1, 理学療法施行期間12ヵ月, 症例4は残存機能レベルTh10/11, 理学療法施行期間18ヵ月であった. 症例1のみ体幹が不安定でありコルセットを使用した. |
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ISSN: | 0289-3770 |