NIPPVによる積極的な呼吸筋の休息を併用した呼吸理学療法

1980年代後半より, 高炭酸ガス血症を呈する慢性呼吸不全症例に対し, 鼻マスクを用いる非侵襲的な陽圧補助換気療法が導入されるようになった. その後, 慢性呼吸不全の急性増悪時や, 挿管下人工呼吸からの離脱困難時などに用いられ, その有用性が報告されている. 一方, 呼吸理学療法においては, 呼吸筋の強化のみでなく呼吸筋の休息の必要性が提唱されるようになってきている. しかし, 積極的な呼吸筋の休息を併用した呼吸理学療法に関する臨床報告は数少ない. 今回, 慢性呼吸不全1症例に対して, 運動療法による呼吸筋のトレーニングに, 鼻マスクを用いた間欠的陽圧換気補助療法(以下NIPPV)による呼吸筋...

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Veröffentlicht in:理学療法学 1996, Vol.23 (suppl-2), p.204-204
Hauptverfasser: 白井由美, 楞田眞弘, 大野博司, 小田省三, 山口淳, 島田恭光, 富永通裕, 村尾仁, 栗山隆信
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:1980年代後半より, 高炭酸ガス血症を呈する慢性呼吸不全症例に対し, 鼻マスクを用いる非侵襲的な陽圧補助換気療法が導入されるようになった. その後, 慢性呼吸不全の急性増悪時や, 挿管下人工呼吸からの離脱困難時などに用いられ, その有用性が報告されている. 一方, 呼吸理学療法においては, 呼吸筋の強化のみでなく呼吸筋の休息の必要性が提唱されるようになってきている. しかし, 積極的な呼吸筋の休息を併用した呼吸理学療法に関する臨床報告は数少ない. 今回, 慢性呼吸不全1症例に対して, 運動療法による呼吸筋のトレーニングに, 鼻マスクを用いた間欠的陽圧換気補助療法(以下NIPPV)による呼吸筋の休息を併用することで, 運動耐容能の著明な改善が得られたので報告する.
ISSN:0289-3770