ラット骨格筋の筋線維タイプ分布特性
骨格筋は, 収縮特性や代謝特性の異なる筋線維によって構成されている. 筋線維を組織化学的に分類すると, 基本的にタイプI線維とタイプII線維の2種類に分けられる. タイプI線維は, 収縮速度は遅いが, 酸化酵素活性が高く疲労しにくい. 一方, タイプII線維は, 収縮速度が速く解糖系酵素活性は高いが, 疲労しやすい. 骨格筋の収縮特性は, どのような筋線維を多く有するかによって規定されている. 今回, 私達は無処置ラットの大腿四頭筋について組織化学的に観察し, その筋線維タイプ分布特性について調査した. さらに, 一側の膝蓋腱を切離し, 大腿四頭筋を構成する個々の筋に及ぼす影響を調査した. こ...
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Veröffentlicht in: | 理学療法学 1996-11, Vol.23 (7), p.430-433 |
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Hauptverfasser: | , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 骨格筋は, 収縮特性や代謝特性の異なる筋線維によって構成されている. 筋線維を組織化学的に分類すると, 基本的にタイプI線維とタイプII線維の2種類に分けられる. タイプI線維は, 収縮速度は遅いが, 酸化酵素活性が高く疲労しにくい. 一方, タイプII線維は, 収縮速度が速く解糖系酵素活性は高いが, 疲労しやすい. 骨格筋の収縮特性は, どのような筋線維を多く有するかによって規定されている. 今回, 私達は無処置ラットの大腿四頭筋について組織化学的に観察し, その筋線維タイプ分布特性について調査した. さらに, 一側の膝蓋腱を切離し, 大腿四頭筋を構成する個々の筋に及ぼす影響を調査した. これらの実験の結果, 筋の形態と筋線維径の変化について, 若干の知見を得たので報告する. |
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ISSN: | 0289-3770 |
DOI: | 10.15063/rigaku.kj00001307811 |