高齢心筋梗塞患者の最高酸素摂取量について
当センターでは, 急性心筋梗塞(以下AMI)患者に対し6段階よりなるリハビリテーションプログラムを施行し, 終了時にトレッドミルによる運動負荷試験を行ない運動耐容能を測定評価している. 全身持久力の指標とされる最高酸素摂取量(以下peakVO2)は成人をピークに加齢と共に低下する. 60歳を超える高齢者において直接的にpeakVO2を測定した報告は少なく, 高齢AMI患者のpeakVO2の判断基準や指標となるものは殆ど無い. 今回我々は健常高齢者とAMI患者のトレッドミル負荷試験より求めたpeakVO2を比較検討したので報告する. 【対象と方法】 対象は過去4年間に当センターに入院しリハビリテ...
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Veröffentlicht in: | 理学療法学 1995, Vol.22 (suppl-2), p.502-502 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 当センターでは, 急性心筋梗塞(以下AMI)患者に対し6段階よりなるリハビリテーションプログラムを施行し, 終了時にトレッドミルによる運動負荷試験を行ない運動耐容能を測定評価している. 全身持久力の指標とされる最高酸素摂取量(以下peakVO2)は成人をピークに加齢と共に低下する. 60歳を超える高齢者において直接的にpeakVO2を測定した報告は少なく, 高齢AMI患者のpeakVO2の判断基準や指標となるものは殆ど無い. 今回我々は健常高齢者とAMI患者のトレッドミル負荷試験より求めたpeakVO2を比較検討したので報告する. 【対象と方法】 対象は過去4年間に当センターに入院しリハビリテーションプログラムを終了後, 運動負荷試験を施行した初回発症のAMI患者(以下MI群)21例(平均年齢76.9±5.1歳, 男性10例, 女性11例)と, 今回の運動負荷試験の主旨に賛同された高齢健常者(以下健常群)27例(平均年齢76.4±6.5歳, 男性16例, 女性11例)である. MI群の梗塞部位の内訳は, 下壁8名, 前壁6名, 側壁1名, 前壁中隔1名, 心内膜下2名, 他部位に及ぶもの3名であり, 心プールシンチより求めた左室駆出率の平均は54.7±14.4%であった. 健常群は医師の診断にて循環器及び運動器に疾患がないことを確認した. |
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ISSN: | 0289-3770 |