ラット膝蓋腱切離による下肢筋への影響

我々は, 膝蓋腱切離による下肢筋への影響について第27, 28, 29回の本学会において報告してきたが, 今回は, 腱切離後のSwimmingによる運動負荷が, 筋線維径の回復にどのように影響するかを知る目的で実験的研究を行ったので報告する. 1.実験動物:ウィスター系雌ラット28匹(生後12~14週, 平均体重285±22.5g)を使用した. これを, A群:腱切離群(N=9), B群:腱切離+Swimming(N=9)の2群に分け, 対照(N=10)と比較検討した. 2.方法:ネンブタール麻酔下にて, 右側の膝蓋腱を中央部で切離し, A群は, 切離後特別な運動負荷は加えずそのままケージ内で...

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Veröffentlicht in:理学療法学 1995, Vol.22 (suppl-2), p.447-447
Hauptverfasser: 坂本美喜, 仲沢仁, 内昌之, 藤井克仁, 岩田麻紀子, 原田孝
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:我々は, 膝蓋腱切離による下肢筋への影響について第27, 28, 29回の本学会において報告してきたが, 今回は, 腱切離後のSwimmingによる運動負荷が, 筋線維径の回復にどのように影響するかを知る目的で実験的研究を行ったので報告する. 1.実験動物:ウィスター系雌ラット28匹(生後12~14週, 平均体重285±22.5g)を使用した. これを, A群:腱切離群(N=9), B群:腱切離+Swimming(N=9)の2群に分け, 対照(N=10)と比較検討した. 2.方法:ネンブタール麻酔下にて, 右側の膝蓋腱を中央部で切離し, A群は, 切離後特別な運動負荷は加えずそのままケージ内で飼育した. B群は切離後3週より, Swimmingを開始した. Swimmingの条件は, 水温を30℃に設定し, 週3回, 1回1時間行った. Swimming開始後3週, 6週, 9週後(腱切離後6週, 9週, 12週)に, 大腿直筋(以下RF), 内側広筋(以下VM), 中間広筋(以下VI)を採取した. 3.観察方法:筋組織は, 採取後直ちに, ドライアイス・アセトン(-60℃)にて凍結固定し, 厚さ10μmの腹筋中央部全横断切片を作成し, 形態学的観察はヘマトキシリン・エオジン染色(以下, HE染色)で, 筋線維タイプ識別は, ルーチンATPase反応(ATP反応;pH9.4, 埜中法)にて行った. 筋線維径は, Brookeらの方法に従って短径法を用いて測定した. 膝蓋腱は, 厚さ10μmに縦切し, HE染色を行った. 4.統計処理:二標本t検定, 一元配置分散分析を用い, 危険率5%未満を有意とした.
ISSN:0289-3770