Trendelenburg徴候・Duchenne徴候, 陰陽性例の股内外転筋の筋出力特性

変形性股関節症で人工骨頭・人工股関節置換術を施行した症例に於て, T.(Trendelenburg)徴候・D.(Duchenne)徴候が陰性例の場合と陽性例の場合が見受けられる. 今回, 陰性例と陽性例の2群間の股内外転筋の筋出力特性にどのような差異があるのか, 統計学的に検討したので報告する. 平成3年4月~6年10月の期間に於て, Osteonics社Omniflex型THRを施行し, 術後8週時に股関節痛・運動時痛の無い30症例で, T.徴候・D.徴候が陰性15例(身長:147.9cm±7.7cm, 体重:50.4±5.8kg, 年齢:60.1±12.7才), 陽性15例(T.-D.徴候...

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Veröffentlicht in:理学療法学 1995, Vol.22 (suppl-2), p.421-421
Hauptverfasser: 寺田勝彦, 武田芳夫, 高鶴比佐志, 謝花芳治, 濱口理香, 田中清介, 菊池啓
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:変形性股関節症で人工骨頭・人工股関節置換術を施行した症例に於て, T.(Trendelenburg)徴候・D.(Duchenne)徴候が陰性例の場合と陽性例の場合が見受けられる. 今回, 陰性例と陽性例の2群間の股内外転筋の筋出力特性にどのような差異があるのか, 統計学的に検討したので報告する. 平成3年4月~6年10月の期間に於て, Osteonics社Omniflex型THRを施行し, 術後8週時に股関節痛・運動時痛の無い30症例で, T.徴候・D.徴候が陰性15例(身長:147.9cm±7.7cm, 体重:50.4±5.8kg, 年齢:60.1±12.7才), 陽性15例(T.-D.徴候12例, D.徴候3例, 身長:152.1±3.2cm, 体重:53.4±6.1kg, 年齢:58.8±7.9才)を対象とした. 股内外転筋の筋出力特性は, MYORET RZ-450を用いて測定した. 測定条件は, 設定速度:30°/sec. , 筋収縮様式:求心性, 測定肢位:側臥位, 運動範囲:内転l0°~外転10°, 入力桿の長さ:33cm, 重力補正:(+)とした. 数回の予備試行後に5回最大努力を行ない, 得られた筋トルク曲線より, 筋力因子として, 股関節中間位(0°)の内外転筋トルク値とそれらの比(内転筋/外転筋:内外転筋比), 筋収縮因子として, ピークトルク値までのTRTD(time rate of tension development)とその内外転筋比を求め, 各々の平均値を採用した.
ISSN:0289-3770