自転車競技により足関節背屈障害をきたした一症例の検討

足関節背屈障害の原因は, 坐骨神経麻痺や腓骨神経麻痺などによる主動作筋の麻痺によるものや, 脳性麻痺や下腿三頭筋炎などによる拮抗筋の短縮によるもの, また外傷による関節の損傷により生じるものなどがある. 今回我々は原因の明らかでない足関節背屈障害と股関節周囲の疼痛を主訴とする症例に対し, 運動学的評価を行い考察を加えたので報告する. 20才, 男性 主訴:右足関節背屈障害, 自転車駆動時の右股関節周囲の疼痛 診断名:右腓骨神経麻痺の疑い 現病歴:H6.1月から大学のクラブで自転車競技を始める. 7月頃から右股関節周囲に疼痛が出現するがすぐに緩解していた. H6.9.10レース中に右足関節背屈が...

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Veröffentlicht in:理学療法学 1995, Vol.22 (suppl-2), p.404-404
Hauptverfasser: 松本和久, 樋口美穂子, 田中正二, 勝見泰和
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:足関節背屈障害の原因は, 坐骨神経麻痺や腓骨神経麻痺などによる主動作筋の麻痺によるものや, 脳性麻痺や下腿三頭筋炎などによる拮抗筋の短縮によるもの, また外傷による関節の損傷により生じるものなどがある. 今回我々は原因の明らかでない足関節背屈障害と股関節周囲の疼痛を主訴とする症例に対し, 運動学的評価を行い考察を加えたので報告する. 20才, 男性 主訴:右足関節背屈障害, 自転車駆動時の右股関節周囲の疼痛 診断名:右腓骨神経麻痺の疑い 現病歴:H6.1月から大学のクラブで自転車競技を始める. 7月頃から右股関節周囲に疼痛が出現するがすぐに緩解していた. H6.9.10レース中に右足関節背屈が困難となり, 右股関節痛も増加する. 複数の医療施設を受診するが原因不明であったため, H6.10.31明治鍼灸大学附属病院整形外科に検査目的で入院する.
ISSN:0289-3770