在宅要介護老人の介護者における健康状態と精神的健康の関連

本邦では人口の高齢化に伴い脳血管障害, 痴呆などを伴った要介護老人が急増している. 老年者の多くは身体機能が低下しても可能な限り地域社会で家族と余生を送ることを望むため, 要介護老人の在宅療養を手助けする家族の負担は大きい. しかも, 世帯規模の縮小, 女性の社会参加の機会が増えたこと, 扶養意識の変化などで家庭における介護能力が低下している. このため, 介護者自身が介護を担当しながらも自らの健康を維持し充実した生活を送れるような社会的支援が急務となっている. 今回, 在宅要介護老人の介護者に対する福祉サービスのあり方の基礎的検討を行う目的で, 健康状態別による抑うつ状態について検討した....

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Veröffentlicht in:理学療法学 1995, Vol.22 (suppl-2), p.180-180
Hauptverfasser: 今野登, 前園徹, 平林弦大, 岩月宏泰
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:本邦では人口の高齢化に伴い脳血管障害, 痴呆などを伴った要介護老人が急増している. 老年者の多くは身体機能が低下しても可能な限り地域社会で家族と余生を送ることを望むため, 要介護老人の在宅療養を手助けする家族の負担は大きい. しかも, 世帯規模の縮小, 女性の社会参加の機会が増えたこと, 扶養意識の変化などで家庭における介護能力が低下している. このため, 介護者自身が介護を担当しながらも自らの健康を維持し充実した生活を送れるような社会的支援が急務となっている. 今回, 在宅要介護老人の介護者に対する福祉サービスのあり方の基礎的検討を行う目的で, 健康状態別による抑うつ状態について検討した.
ISSN:0289-3770