屈曲性対麻痺の治療

体動困難な長期臥床患者には, 侵害反射が原因となって下肢屈曲状態を強めてゆく例が多く, これを屈曲性対麻痺(以下PIFと略す)と呼んでいる. 我々は第27回学会において, 腹臥位を中心とする積極的な訓練がPIFの抑制に有効であることを報告し(1992), 原らも同様な効果を確認している(1994). 腹臥位は, 侵害反射から仙骨部を解放することで屈筋の緊張と伸筋への抑制を減じ, 伸展活動を促す効果がある. しかし重症例では, 点滴やカテーテル管理のため腹臥位がとれないことが多く, 他の方法で伸筋を刺激する必要があると従来考えていた. 今回我々は, その方法として経皮的電気刺激に着目し, 臨床実...

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Veröffentlicht in:理学療法学 1995, Vol.22 (suppl-2), p.162-162
Hauptverfasser: 大坪尚典, 羽場勝彦, 正印克夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:体動困難な長期臥床患者には, 侵害反射が原因となって下肢屈曲状態を強めてゆく例が多く, これを屈曲性対麻痺(以下PIFと略す)と呼んでいる. 我々は第27回学会において, 腹臥位を中心とする積極的な訓練がPIFの抑制に有効であることを報告し(1992), 原らも同様な効果を確認している(1994). 腹臥位は, 侵害反射から仙骨部を解放することで屈筋の緊張と伸筋への抑制を減じ, 伸展活動を促す効果がある. しかし重症例では, 点滴やカテーテル管理のため腹臥位がとれないことが多く, 他の方法で伸筋を刺激する必要があると従来考えていた. 今回我々は, その方法として経皮的電気刺激に着目し, 臨床実験を試み, 若干の結果を得たので報告する.
ISSN:0289-3770