脳卒中患者における退院先決定因子の検討

当院を退院した患者の半数以上は自宅へ退院している. しかし身体機能的・介護者・社会環境的問題などの理由で老健施設, 又は老人ホームなど施設への退院患者もかなりの数を占めているのが現状である. 今回, 自宅退院患者(I群)と施設退院患者(II群)に対し, PT的立場から身体機能面に注目しどのような差異がみられるかを検討したので報告する. 「対象および方法」 対象は当院で理学療法をうけ平成5年度に退院した脳血管障害患者71人うち退院先が自宅の者, 47名, 施設の者, 24名に対し退院時の起居移動動作, ADL, 高次脳機能, 痴呆, 夜間せん妄, 介護人数などについてリハカルテより調査を行った....

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Veröffentlicht in:理学療法学 1995, Vol.22 (suppl-2), p.136-136
Hauptverfasser: 新垣充江, 東江ゆきの, 宮里朝康, 立津統, 島袋義人, 千知岩伸匡, 伊波普献, 渡辺洋介, 嶋田智明
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:当院を退院した患者の半数以上は自宅へ退院している. しかし身体機能的・介護者・社会環境的問題などの理由で老健施設, 又は老人ホームなど施設への退院患者もかなりの数を占めているのが現状である. 今回, 自宅退院患者(I群)と施設退院患者(II群)に対し, PT的立場から身体機能面に注目しどのような差異がみられるかを検討したので報告する. 「対象および方法」 対象は当院で理学療法をうけ平成5年度に退院した脳血管障害患者71人うち退院先が自宅の者, 47名, 施設の者, 24名に対し退院時の起居移動動作, ADL, 高次脳機能, 痴呆, 夜間せん妄, 介護人数などについてリハカルテより調査を行った. 起居動作については自立群・部分介助群・全介助群に, 移動動作では歩行群・歩行W/C併用群・W/C群に分類し, X^2 検定によりI群とII群の差異を明らかにした. ADLについては6項目(食事・排泄・入浴・更衣・整容・コミュニケーション)全て自立している者を6点, 一項目も自立していない者を0点とし, それを百分率で表し, I群とII群の相関をみた.
ISSN:0289-3770