車椅子マラソン国内トップランナーの肘関節等速性筋力の経年的変化と競技成績の変化
身体障害者スポーツが障害者のQOLに果たす役割は非常に大きく, 身体障害者スポーツのあらゆる分野において, 理学療法士を含め多くの専門的な立場からの詳細な研究・指導が望まれている. 我々は, 身体障害者スポーツの中でも苛酷な競技の一つに上げられる車椅子マラソンに関する研究を行ってきた. 今回, 国内においてその第一人者である選手の肘関節の等速性筋力測定を1987年より経年的に行ってきたので, 若干の知見を加え報告する. 「対象及び方法」 対象者のY.Y.選手(以下Y選手)は, 1977年8月12日(当時21歳)自衛隊の演習場で採石作業中に土砂崩れに遭い, 第1腰椎圧迫骨折による完全対麻痺となる...
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Veröffentlicht in: | 理学療法学 1995, Vol.22 (suppl-2), p.115-115 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 身体障害者スポーツが障害者のQOLに果たす役割は非常に大きく, 身体障害者スポーツのあらゆる分野において, 理学療法士を含め多くの専門的な立場からの詳細な研究・指導が望まれている. 我々は, 身体障害者スポーツの中でも苛酷な競技の一つに上げられる車椅子マラソンに関する研究を行ってきた. 今回, 国内においてその第一人者である選手の肘関節の等速性筋力測定を1987年より経年的に行ってきたので, 若干の知見を加え報告する. 「対象及び方法」 対象者のY.Y.選手(以下Y選手)は, 1977年8月12日(当時21歳)自衛隊の演習場で採石作業中に土砂崩れに遭い, 第1腰椎圧迫骨折による完全対麻痺となる. 国際大会におけるY選手の主な競技記録は, 第5回大分国際車椅子マラソン大会(1985年11月)で2時間48秒, 第6回の同大会(1986年11月)で1時間50分5秒, 第8回の同大会(1988年11月)で1時間42分42秒, バルセロナパラリンピック(1992年9月)で1時間41分20秒へと日本記録を更新している. |
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ISSN: | 0289-3770 |