高齢者の頭部CTの二次元計測による脳の加齢変化の定量的評価と直立時重心動揺

高齢者の脳の加齢変化と直立時の重心動揺が関連深いことは, 第29回学会において既に報告した. とくにCTの一次元計測による側脳室前角先端部の拡大係数や, PVL(Periventricular lucency)との関連について検討を加えた. 今回新たに, 頭部CTの断面積測定という二次元計測法によって, さらに詳細に脳の加齢変化の定量的評価を行い, 直立時の重心動揺との関連について若干の知見を得たので報告する. 「対象及び方法」通常の日常生活を営む65歳以上の高齢者で, 健康診断のスクリーニングとして当院で頭部CT検査を施行し, Romberg位で20秒間の重心図測定を実施しえた63名(男7名...

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Veröffentlicht in:理学療法学 1995, Vol.22 (suppl-2), p.33-33
Hauptverfasser: 恒屋昌一, 市村真由美, 金沢稔, 高橋進, 臼井永男
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:高齢者の脳の加齢変化と直立時の重心動揺が関連深いことは, 第29回学会において既に報告した. とくにCTの一次元計測による側脳室前角先端部の拡大係数や, PVL(Periventricular lucency)との関連について検討を加えた. 今回新たに, 頭部CTの断面積測定という二次元計測法によって, さらに詳細に脳の加齢変化の定量的評価を行い, 直立時の重心動揺との関連について若干の知見を得たので報告する. 「対象及び方法」通常の日常生活を営む65歳以上の高齢者で, 健康診断のスクリーニングとして当院で頭部CT検査を施行し, Romberg位で20秒間の重心図測定を実施しえた63名(男7名女56名…平均年齢79.11±5.24歳). 全員明らかな神経症状, 神経耳科的機能, 下肢機能等の問題はなく, CT上梗塞, 出血巣等はない. なお63名のうち, 22名はCT上PVL所見を有し, 41名はPVL所見なし.
ISSN:0289-3770