脳卒中片麻痺患者における下肢筋持久力が歩行耐久性に及ぼす影響
過去我々は, 脳卒中片麻痺患者(以下CVA患者)における歩行速度と下肢筋の機能に関する研究を行なってきた. 歩行速度は, 社会生活の質にも関係する重要な要素であると考えられる. 加えて歩行の耐久性も, 行動範囲を決定する重要な因子であると考える. 今回, CVA患者における歩行の耐久性と下肢筋の持久力との間に, 何らかの関係が有るのではないかと考え, 本研究を行なった. 「対象」CVA患者のうち, 屋内歩行自立レベル以上の者21例を対象とした. 男性15名・女性6名, 右片麻痺10例・左片麻痺11例, 平均年齢62.5±8.1歳であった. なお, 麻痺の質的部分の影響を最小限に抑えるため, 麻...
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Veröffentlicht in: | 理学療法学 1995, Vol.22 (suppl-2), p.16-16 |
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Hauptverfasser: | , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 過去我々は, 脳卒中片麻痺患者(以下CVA患者)における歩行速度と下肢筋の機能に関する研究を行なってきた. 歩行速度は, 社会生活の質にも関係する重要な要素であると考えられる. 加えて歩行の耐久性も, 行動範囲を決定する重要な因子であると考える. 今回, CVA患者における歩行の耐久性と下肢筋の持久力との間に, 何らかの関係が有るのではないかと考え, 本研究を行なった. 「対象」CVA患者のうち, 屋内歩行自立レベル以上の者21例を対象とした. 男性15名・女性6名, 右片麻痺10例・左片麻痺11例, 平均年齢62.5±8.1歳であった. なお, 麻痺の質的部分の影響を最小限に抑えるため, 麻痺側下肢のBrunnstrom stageをIV Vの者に限定した. また, 指示の理解・遂行に支障を来す因子を有する者は除外した. 当初22例を計測したが, 内1例は転倒に対する恐怖感が強く, 後記の歩行速度比で, 負荷前の歩行速度より負荷後の歩行速度の方が速いという結果になった. この様に, 恐怖感により最速歩行速度が著しく制限されている症例も除外した. |
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ISSN: | 0289-3770 |