マレーシアの理学療法士およびマレーシア理学療法士協会の現状について

本報告は,1990年から2年間,青年海外協力隊の一員として活動した経験と1994年2月の都市部での病院の視察をもとに,マレーシア理学療法士協会(MPA)及び同国の理学療法士(PT)の現状をまとめたものである。マレーシアの医療は,都市部と農村部によって異なる。都市部での医療は公立病院を中心とした高度な医療が可能であり,それに対して農村部では地域基盤型リハビリテーション(CBR)が行われている。マレーシアのPTは300名程と少なく,その8割は公立病院に就労している。患者数が多く,業務は多忙を極める。PTは国内唯一の養成校で養成され,卒後はMPA等による研修を受ける。MPAは,1996年に開催予定の...

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Veröffentlicht in:理学療法学 1995/03/31, Vol.22(2), pp.76-81
Hauptverfasser: 首藤, 奈保, 工藤, 洋三, 吉田, 政史, 森山, 美香
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:本報告は,1990年から2年間,青年海外協力隊の一員として活動した経験と1994年2月の都市部での病院の視察をもとに,マレーシア理学療法士協会(MPA)及び同国の理学療法士(PT)の現状をまとめたものである。マレーシアの医療は,都市部と農村部によって異なる。都市部での医療は公立病院を中心とした高度な医療が可能であり,それに対して農村部では地域基盤型リハビリテーション(CBR)が行われている。マレーシアのPTは300名程と少なく,その8割は公立病院に就労している。患者数が多く,業務は多忙を極める。PTは国内唯一の養成校で養成され,卒後はMPA等による研修を受ける。MPAは,1996年に開催予定のACPT(Asian Confederation for Physical Therapy)に向けて様々な活動を行い,理学療法の啓蒙と発展に努力している。
ISSN:0289-3770
2189-602X
DOI:10.15063/rigaku.KJ00001307498