脊髄損傷者の腰椎骨密度と体組成について

近年, 高齢化社会に伴う問題の一つとして骨粗鬆症が社会的に注目をあびるようになった. 医学界における診断技術の進歩により骨塩量の測定方法としてDPA法やDEXA法が開発され, これらの装置を用い骨粗暴症と関係の深い骨密度(以下BMD)について多くの報告がなされている. 当院においても一般健常者や各種スポーツ選手の骨密度を測定し予防医学的な観点での研究を進めている. BMDは, 年齢, 性別, 体格, 体組成, 重力, 食習慣, 運動等の種々の因子によって左右されると報告されている. しかし, これらの報告の大部分は, 一般健常者を対象としたものばかりであり身体障害者, 特に車椅子使用者について...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:理学療法学 1994, Vol.21 (suppl-2), p.266-266
Hauptverfasser: 松下裕之, 東利雄, 山本行文, 米溝弘之, 樋口幸治
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:近年, 高齢化社会に伴う問題の一つとして骨粗鬆症が社会的に注目をあびるようになった. 医学界における診断技術の進歩により骨塩量の測定方法としてDPA法やDEXA法が開発され, これらの装置を用い骨粗暴症と関係の深い骨密度(以下BMD)について多くの報告がなされている. 当院においても一般健常者や各種スポーツ選手の骨密度を測定し予防医学的な観点での研究を進めている. BMDは, 年齢, 性別, 体格, 体組成, 重力, 食習慣, 運動等の種々の因子によって左右されると報告されている. しかし, これらの報告の大部分は, 一般健常者を対象としたものばかりであり身体障害者, 特に車椅子使用者についての報告は非常に少ないのが現状である. そこで今回我々は, 歩行不可能で車椅子を常用している脊髄損傷者のBMD測定を行い, 車椅子スポーツがBMDへ及ぼす影響について検討したので報告する.
ISSN:0289-3770