中枢神経疾患における筋緊張亢進状態とT波との関連について

中枢神経疾患における筋緊張亢進状態の評価の1つとして徒手による他動的伸張に対する抗力特性の検討がなされている. そして, 脳血管障害では, 固痙縮や痙縮が多く, パーキンソニズムでは, 歯車様固縮や鉛管様固縮が多く認められる. また, 腱反射では, 前者が亢進を示し, 後者が正常ないし低下を示す場合が多い. 腱反射の定量的評価法としては活動電位を筋電図学的に導出するT波(Tendon wave)の計測法がある. しかし, 筋緊張亢進状態の主観的評価とT波の反射特性との関連について検討した報告は少ない. そこで, 今回我々は, 筋緊張亢進状態とT波の関連性を解析するために, 他動的伸張に対応した...

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Veröffentlicht in:理学療法学 1994, Vol.21 (suppl-2), p.92-92
Hauptverfasser: 木村貞治, 藤原孝之, 西村尚志, 山本千登勢, 百瀬公人, 李丁範, 金井敏男, 田辺誠, 荻原久佳
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:中枢神経疾患における筋緊張亢進状態の評価の1つとして徒手による他動的伸張に対する抗力特性の検討がなされている. そして, 脳血管障害では, 固痙縮や痙縮が多く, パーキンソニズムでは, 歯車様固縮や鉛管様固縮が多く認められる. また, 腱反射では, 前者が亢進を示し, 後者が正常ないし低下を示す場合が多い. 腱反射の定量的評価法としては活動電位を筋電図学的に導出するT波(Tendon wave)の計測法がある. しかし, 筋緊張亢進状態の主観的評価とT波の反射特性との関連について検討した報告は少ない. そこで, 今回我々は, 筋緊張亢進状態とT波の関連性を解析するために, 他動的伸張に対応した反応の質的・量的な分類と, T波の潜時, 最大振幅との関連について検討したのでここに報告する.
ISSN:0289-3770