頚髄損傷者における頭頚部の動きが体幹に及ぼす影響(第2報)

体幹に対して頭頚部を動かすことにより得られる作用には, 静力学的なものと, 動力学的なもののふた通りがある. 静力学的作用としては, 頭頚部と体幹の位置関係を変えることで得られるもので, 重心位置の移動や慣性モーメントの変化がある. これは臨床的にもよく知られている現象であるが, 動力学的作用については不明な点が多い. 今回頚髄損傷者に見られる背もたれ坐位からの起き上がり動作において, 動力学的作用の解析を行ったところ興味ある知見が得られた. また, 得られたデーターを基に剛体リンク力学モデルを使って, この動作のコンピューターシミュレーションを行なった. この結果はグラフィックアニメーション...

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Veröffentlicht in:理学療法学 1993, Vol.20 (suppl-1), p.440-440
Hauptverfasser: 土屋辰夫, 森井和枝, 小野田英也, 北村啓, 玉垣努, 松本琢磨, 池田恭敏, 江原義弘, 別府政敏, 野村進, 国見ゆみ子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:体幹に対して頭頚部を動かすことにより得られる作用には, 静力学的なものと, 動力学的なもののふた通りがある. 静力学的作用としては, 頭頚部と体幹の位置関係を変えることで得られるもので, 重心位置の移動や慣性モーメントの変化がある. これは臨床的にもよく知られている現象であるが, 動力学的作用については不明な点が多い. 今回頚髄損傷者に見られる背もたれ坐位からの起き上がり動作において, 動力学的作用の解析を行ったところ興味ある知見が得られた. また, 得られたデーターを基に剛体リンク力学モデルを使って, この動作のコンピューターシミュレーションを行なった. この結果はグラフィックアニメーションとして得られたので併せてVTRにて報告する.
ISSN:0289-3770