在宅障害老人における主観的幸福感と役割意識について

高齢者の健康問題に対する関心は高く, 健康増進対策が各所で企画されているが, 医療費は年々漸増しており障害老人も増加している. 障害老人については介護, 福祉の面から既に多くの報告がされているが, 援助される立場として捉えるのでなく, 本人の持つ能力を評価し, 活用していくことが生活を充実させる上で重要と考えられる. 健康な老人とって解決すべき問題として役割喪失感や無為感が挙げられており, 障害老人ではそれに加え健康状態の低下のため, 社会生活が適応できなくなっていると考えられる. 現在, 理学療法士も地域医療に携わる機会が多くなってきたが, 在宅療養者の生活に充実感を与えるサービスについては...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:理学療法学 1993, Vol.20 (suppl-1), p.290-290
Hauptverfasser: 平林弦大, 前園徹, 下谷守, 高木俊治, 名取淳一, 大塚千春, 岩月宏泰, 細井順子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:高齢者の健康問題に対する関心は高く, 健康増進対策が各所で企画されているが, 医療費は年々漸増しており障害老人も増加している. 障害老人については介護, 福祉の面から既に多くの報告がされているが, 援助される立場として捉えるのでなく, 本人の持つ能力を評価し, 活用していくことが生活を充実させる上で重要と考えられる. 健康な老人とって解決すべき問題として役割喪失感や無為感が挙げられており, 障害老人ではそれに加え健康状態の低下のため, 社会生活が適応できなくなっていると考えられる. 現在, 理学療法士も地域医療に携わる機会が多くなってきたが, 在宅療養者の生活に充実感を与えるサービスについては今後の検討が必要であろう. 今回, 障害老人における生活の場の違いによる適応性についての知見を得るために, 主観的幸福感と役割意識の関連について調査し検討した.
ISSN:0289-3770