慢性期片麻痺患者における理学療法と日常生活活動との関連について

従来から, 片麻痺患者に対する理学療法の目的は麻痺肢の回復に重点がおかれ, 体力の維持・向上を配慮した内容は少なかった. そのため, 発症早期より理学療法を行った場合でも, 体力低下が出現することが指摘されている. 体力低下は日常生活活動を阻害する因子となることから, 重篤な循環器疾患を合併する例を除いて, 予防を図ることが重要と考えられる. 本疾患が体力低下をきたす原因として, 長期にわたる安静臥床, 一回心拍出量の低下などの他に, 入院中の理学療法プログラムが体力向上に適した内容でないことも指摘されており, 早急な改善が望まれる. そこで, 今回入院中の片麻痺患者を対象に身体活動状況と理学...

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Veröffentlicht in:理学療法学 1993, Vol.20 (suppl-1), p.269-269
Hauptverfasser: 桑原慶太, 飯塚美和子, 岩月宏泰, 前園徹, 細井順子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:従来から, 片麻痺患者に対する理学療法の目的は麻痺肢の回復に重点がおかれ, 体力の維持・向上を配慮した内容は少なかった. そのため, 発症早期より理学療法を行った場合でも, 体力低下が出現することが指摘されている. 体力低下は日常生活活動を阻害する因子となることから, 重篤な循環器疾患を合併する例を除いて, 予防を図ることが重要と考えられる. 本疾患が体力低下をきたす原因として, 長期にわたる安静臥床, 一回心拍出量の低下などの他に, 入院中の理学療法プログラムが体力向上に適した内容でないことも指摘されており, 早急な改善が望まれる. そこで, 今回入院中の片麻痺患者を対象に身体活動状況と理学療法プログラムの現状を調査し, 発症からの経過期間別に検討した.
ISSN:0289-3770