川崎市における肢体不自由児の統合保育

川崎市地域療育センター(南部・中部・北部)(以下当センターと略す)では, 早期からの療育システムを展開し, 通園療育・個別訓練を行っている. 療育開始年齢も低年齢化し, ダウン症等の精神発達遅滞児はもちろんのこと, 肢体不自由児も1歳6か月前後より週1回から段階的に通園療育が開始される. こうした中で, 施設内での集団経験のみではなく, 就学以前に普通児との交流, 集団参加の必要性が高まり, その期待が持たれていた. 一方, 川崎市においては, 市内の幼稚園・保育園での障害児に対する統合保育は, 1974年頃から行われ始めたが, 新附発達遅滞児がそのほとんどであり, 介助面がクローズアップされ...

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Veröffentlicht in:理学療法学 1993, Vol.20 (suppl-1), p.256-256
Hauptverfasser: 富樫和美, 芝原美由紀, 渡辺麻里子, 渡辺久美子, 石原清, 池添芳枝, 谷島朝生
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:川崎市地域療育センター(南部・中部・北部)(以下当センターと略す)では, 早期からの療育システムを展開し, 通園療育・個別訓練を行っている. 療育開始年齢も低年齢化し, ダウン症等の精神発達遅滞児はもちろんのこと, 肢体不自由児も1歳6か月前後より週1回から段階的に通園療育が開始される. こうした中で, 施設内での集団経験のみではなく, 就学以前に普通児との交流, 集団参加の必要性が高まり, その期待が持たれていた. 一方, 川崎市においては, 市内の幼稚園・保育園での障害児に対する統合保育は, 1974年頃から行われ始めたが, 新附発達遅滞児がそのほとんどであり, 介助面がクローズアップされてしまう肢体不自由児は受け入れが困難であった. しかし, 交流保育(園での保育場面に母子で参加する)を進める中で肢体不自由児に対する理解が深まり, 徐々に受け入れられるようになってきた. ここ数年においては, 当センターでの通園療育を経た肢体不自由児が地域の幼稚園・保育園へつながる方向性が確立されてきた. そこで今回経験した中から, 二分脊椎児に着目し肢体不自由児に対する統合保育について報告する.
ISSN:0289-3770