12分歩行試験の運動強化と呼吸循環反応の検討

〔目的〕 運動負荷テストの目的の一つは, 被験者の運動面容能を明らかにすることであるが, 被験者への負荷が少なく, 短時間で行える方法が望ましい. 12分歩行試験は患者のペースで運動強度が変えられ, 手軽に比較的安全に運動耐容能を測定できる. 今回我々は12分歩行試験およびトレッドミル漸増負荷試験による呼吸循環反応を携帯用酸素消費量測定装置を使用して計測し, 12分歩行試験について検討をおこなった. 〔対象〕 対象は健康な成人17名(男子10名, 女子7名)で平均年齢は男子27.9±7.6才, 女子22.1±5.2才, 平均身長は男子172,4±6.9センチメートル, 女子158.8±5.1セ...

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Veröffentlicht in:理学療法学 1993, Vol.20 (suppl-1), p.32-32
Hauptverfasser: 山田拓実, 黒川幸雄, 和島英明, 町田和子, 川辺芳子, 芳賀敏彦, 毛利昌志
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:〔目的〕 運動負荷テストの目的の一つは, 被験者の運動面容能を明らかにすることであるが, 被験者への負荷が少なく, 短時間で行える方法が望ましい. 12分歩行試験は患者のペースで運動強度が変えられ, 手軽に比較的安全に運動耐容能を測定できる. 今回我々は12分歩行試験およびトレッドミル漸増負荷試験による呼吸循環反応を携帯用酸素消費量測定装置を使用して計測し, 12分歩行試験について検討をおこなった. 〔対象〕 対象は健康な成人17名(男子10名, 女子7名)で平均年齢は男子27.9±7.6才, 女子22.1±5.2才, 平均身長は男子172,4±6.9センチメートル, 女子158.8±5.1センチメートル, 平均体重は男子66.1±5.3キログラム, 女子55.4±5.6キログラムであった. 肺機能の平均値は以下のようであった. VC4.34±. 69リットル(男子4.82±. 45リットル, 女子3.65±. 22リットル), %VC115.4±8.9%, FEV_1.0 3.73±. 75リットル, FEV_1 %86.5±7.8%, INDEX98.9±11.9% 〔方法〕 携帯用酸素消費量測定装置(エアロスターAT2000アニマ製)重量3キログラムの装置を背負って12分歩行試験及びトレッドミル多段階負荷試験を行った. トレッドミル負荷は, 性別により異なったプロトコールを用いた. 呼気ガス分析は, 酸素摂取量(VO_2 ), 二酸化炭素排出量(VCO_2 ), 分時換気量(VE)等をBreath by breath法で測定した. 常時テレメーター心電計とパルスオキシメーターにより, 心拍数, 酸素飽和度を測定した.
ISSN:0289-3770