身体障害者のスポーツと理学療法士の関わり

身体障害者のスポーツと理学療法士の関わりについて調査を行なった. 理学療法士が関係しているスポーツ施設の70.0%は, 理学療法士が必要と述べており, その職務内容は, 治療・医事相談が主であった. 実際, 身体障害者のスポーツに関わっている理学療法士の大半が専門性が活かせると述べていた. 身体障害者により安全に楽しくスポーツを行って頂くために理学療法士は, 身体障害者のスポーツに対する理解を深め, 身体障害者スポーツ指導者との連携を強めて行くことが重要と考える. また, 身体障害者にスポーツへの参加を勧めQOLの向上をはかり, 我々自信も積極的に参加する事が望まれる. 身体障害者のスポーツが...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:理学療法学 1993-09, Vol.20 (5), p.325-329
Hauptverfasser: 大野博司, 大塚靖子, 奥田邦晴, 大島富雄, 岡野生也, 沖山努, 中田仁, 仲谷昌三, 浪本正晴, 畠中泰彦, 文弘一, 増田基嘉, 丸尾朝之, 肥塚二美子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:身体障害者のスポーツと理学療法士の関わりについて調査を行なった. 理学療法士が関係しているスポーツ施設の70.0%は, 理学療法士が必要と述べており, その職務内容は, 治療・医事相談が主であった. 実際, 身体障害者のスポーツに関わっている理学療法士の大半が専門性が活かせると述べていた. 身体障害者により安全に楽しくスポーツを行って頂くために理学療法士は, 身体障害者のスポーツに対する理解を深め, 身体障害者スポーツ指導者との連携を強めて行くことが重要と考える. また, 身体障害者にスポーツへの参加を勧めQOLの向上をはかり, 我々自信も積極的に参加する事が望まれる. 身体障害者のスポーツが, 我が国で普及し始めて約30年が経過しようとしている. しかし, その実状は, 身体障害者の社会参加を援助すべき理学療法士にはあまり知られておらず, 身体障害者のQOLの向上を目指す上で大きな問題であると言える. 本稿では, 我が国の身体障害者のスポーツの現状を述べるとともに, 今後我々理学療法士が身体障害者のスポーツにどのように関わって行けば良いのかについて障害者福祉部で行なったアンケート調査の結果をふまえて検討する.
ISSN:0289-3770