パーキンソン病及びパーキンソン症候群患者の重心位置,重心移動,重心動揺の変化

本研究では,パーキンソン病(PD)患者パーキンソン症候群(PS)患者の平衡障害の特徴について,重心位置,前方重心移動,重心動揺を指標として検索を行った。 PD群は,自然な立位で閉眼時に,健常群(p < 0.01),PS群(p < 0.05)より有意に重心位置が後方へ偏した。PD群,PS群とも,重心の前方移動は,健常群より開眼閉眼とも,有意に少なかった(p < 0.01)。PD群は,重心の前方移動時に,重心動揺軌跡長が開眼閉眼とも,健常群より有意に少ない値を示した(p < 0.05)。 以上のことから,PD群,PS群に共通する平衡障害が存在する一方,PD群には,PS群とは...

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Veröffentlicht in:理学療法学 1992/09/01, Vol.19(6), pp.546-550
1. Verfasser: 井上, 隆三
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:本研究では,パーキンソン病(PD)患者パーキンソン症候群(PS)患者の平衡障害の特徴について,重心位置,前方重心移動,重心動揺を指標として検索を行った。 PD群は,自然な立位で閉眼時に,健常群(p < 0.01),PS群(p < 0.05)より有意に重心位置が後方へ偏した。PD群,PS群とも,重心の前方移動は,健常群より開眼閉眼とも,有意に少なかった(p < 0.01)。PD群は,重心の前方移動時に,重心動揺軌跡長が開眼閉眼とも,健常群より有意に少ない値を示した(p < 0.05)。 以上のことから,PD群,PS群に共通する平衡障害が存在する一方,PD群には,PS群とは異なる平衡障害が存在することが示唆された。
ISSN:0289-3770
2189-602X
DOI:10.15063/rigaku.KJ00001306562