五十肩に対するSSP療法とマニピュレーションの応用

五十肩筋性拘縮期(frozen phase)における局所麻酔下のマニピュレーション遂行が困難な一症例に対し,SSP療法の併用を試みた。SSP治療開始後の痛覚閾値と二点識別能力の経時的変化は徐々に増大傾向を示し(p < 0.05)(p < 0.01),局所麻酔下でのマニピュレーション遂行が可能となった。本法施行一週間後,自動介助肩関節屈曲角度と握力に増大傾向を認め(p < 0.005),日常生活動作においては右上肢が使用可能となり,困難な動作が消失した。本法は,理論的背景や禁忌事項を考慮し適応症例を選択すれば,有効的なアプローチになる可能性があると考える。...

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Veröffentlicht in:理学療法学 1992/07/10, Vol.19(4), pp.383-387
Hauptverfasser: 白石, 貢一郎, 喜多岡, 健二, 石戸谷, 武
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:五十肩筋性拘縮期(frozen phase)における局所麻酔下のマニピュレーション遂行が困難な一症例に対し,SSP療法の併用を試みた。SSP治療開始後の痛覚閾値と二点識別能力の経時的変化は徐々に増大傾向を示し(p < 0.05)(p < 0.01),局所麻酔下でのマニピュレーション遂行が可能となった。本法施行一週間後,自動介助肩関節屈曲角度と握力に増大傾向を認め(p < 0.005),日常生活動作においては右上肢が使用可能となり,困難な動作が消失した。本法は,理論的背景や禁忌事項を考慮し適応症例を選択すれば,有効的なアプローチになる可能性があると考える。
ISSN:0289-3770
2189-602X
DOI:10.15063/rigaku.KJ00001306509