片麻痺における有酸素トレーニングの効果

近年, 片麻痺患者に対する運動療法の一手段としてトレッドミルや自転車エルゴメターを用いた有酸素トレーニングが適用され始めている. 有酸素トレーニングの効果については, 従来より肥満・糖尿病等の代謝疾患や呼吸・循環器疾患などを対象として研究が進められており, 糖・脂質代謝の改善, インシュリン感受性の改善, 循環機能の改善等が認められている. しかし, 片麻痺患者に対する有酸素トレーニングの効果については十分解明されているとは言えず, この分野における研究が今後重要となると考える. 今回, 我々は片麻痺患者5名に対して約3ヶ月間有酸素トレーニングをおこない, その前後に運動負荷テストを施行し,...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:理学療法学 1990, Vol.17 (suppl), p.314-314
Hauptverfasser: 小室透, 間瀬教史, 居村茂幸, 藤原誠, 辻田純三, 中村あゆみ, 田中隆司
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:近年, 片麻痺患者に対する運動療法の一手段としてトレッドミルや自転車エルゴメターを用いた有酸素トレーニングが適用され始めている. 有酸素トレーニングの効果については, 従来より肥満・糖尿病等の代謝疾患や呼吸・循環器疾患などを対象として研究が進められており, 糖・脂質代謝の改善, インシュリン感受性の改善, 循環機能の改善等が認められている. しかし, 片麻痺患者に対する有酸素トレーニングの効果については十分解明されているとは言えず, この分野における研究が今後重要となると考える. 今回, 我々は片麻痺患者5名に対して約3ヶ月間有酸素トレーニングをおこない, その前後に運動負荷テストを施行し, 10mスピードやステップ数をも評価し, 本トレーニングの効果について検討したので報告する.
ISSN:0289-3770