前方動揺値からみた膝関節障害の特性について

関節機能障害に対し理学療法を実施する上で, 関節包内運動の評価は難しく, 検者の主観に頼っている. 今回我々は関節包内運動の一つである関節の遊び(特に脛骨の大腿骨に対しての前方動揺)がギプス固定後の拘縮や前十字靱帯再建術後の患者と正常成人とではどのように違うかを, 機械的な負荷を使用して比較検討したのでここに報告する. 対象 平成元年9月から11月までを調査期間とし, 当院理学診療科において理学療法開始から6週間以上経過している患者に膝関節前方動揺測定を行った. ギプス固定後膝関節拘縮患者5例の6肢・前十字靱帯再建術後患者5例の5肢(男性5例, 女性5例, 年齢17~74才, 平均42.5才)...

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Veröffentlicht in:理学療法学 1990, Vol.17 (suppl), p.247-247
Hauptverfasser: 中川司, 高井俊明, 竹野美和, 吉村光央
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:関節機能障害に対し理学療法を実施する上で, 関節包内運動の評価は難しく, 検者の主観に頼っている. 今回我々は関節包内運動の一つである関節の遊び(特に脛骨の大腿骨に対しての前方動揺)がギプス固定後の拘縮や前十字靱帯再建術後の患者と正常成人とではどのように違うかを, 機械的な負荷を使用して比較検討したのでここに報告する. 対象 平成元年9月から11月までを調査期間とし, 当院理学診療科において理学療法開始から6週間以上経過している患者に膝関節前方動揺測定を行った. ギプス固定後膝関節拘縮患者5例の6肢・前十字靱帯再建術後患者5例の5肢(男性5例, 女性5例, 年齢17~74才, 平均42.5才)を対象群とし, 比較対象群は正常成人18例の36肢(男性10例, 女性8例, 年齢22~38才, 平均24.3才)とし各々拘縮群, ACL群, 正常群とした.
ISSN:0289-3770