前十字靱帯損傷患者の回旋跳躍能力について

前十字靭帯(以下ACLと略す)の損傷は構造的な膝関節の不安定性を認め, 機能的には運動中に膝がガクッとなる膝崩れ現象か発生してスポーツ活動などを障害する. 我々はこれまでにACL損傷患者の主訴である運動機能の障害に注目し, “ひねり動作”である回旋跳躍動作による評価方法を考案し, 損傷側では踏み切りから着地までの足部の移動角度が減少(回旋能力が低下)することを報告した. そこで今回, ACL損傷患者のひねり動作における運動特性を視覚的にとらえる方法を探索し, ビデオ画像による関節運動の分析を実施した. さらに床反力計と筋電図による力学的解析を行ない回旋能力との関連を検討した結果, 興味ある知見...

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Veröffentlicht in:理学療法学 1990, Vol.17 (suppl), p.134-134
Hauptverfasser: 小柳磨毅, 川野哲英, 加藤知生, 伊良波知子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:前十字靭帯(以下ACLと略す)の損傷は構造的な膝関節の不安定性を認め, 機能的には運動中に膝がガクッとなる膝崩れ現象か発生してスポーツ活動などを障害する. 我々はこれまでにACL損傷患者の主訴である運動機能の障害に注目し, “ひねり動作”である回旋跳躍動作による評価方法を考案し, 損傷側では踏み切りから着地までの足部の移動角度が減少(回旋能力が低下)することを報告した. そこで今回, ACL損傷患者のひねり動作における運動特性を視覚的にとらえる方法を探索し, ビデオ画像による関節運動の分析を実施した. さらに床反力計と筋電図による力学的解析を行ない回旋能力との関連を検討した結果, 興味ある知見を得たので報告する.
ISSN:0289-3770