前十字靱帯再建術後患者における反応時間

前十字靭帯(以下, ACL)再建術後患者が, レクリエーションレベルや競技レベルのスポーツに復帰した場合, 動作の素早い切り替えしや, 急激な加速, 減速などの動作の困難さが多く認められる. そして, その要因としては, 筋力低下, 関節の不安定性, 関節可動域制限, 疼痛, 心理的不安などが挙げられてきたが, 実際のスポーツ場面においては, 視覚や聴覚などの固有受容器からの情報に基づいて, 速やかに構えや動作を調節することが要求される場合が多い. しかし, ACL再建術後患者における, このような固有受容器からの入力情報に基づいた即応的な反応特性を分析した報告は少ない. そこで, 今回我々は...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:理学療法学 1990, Vol.17 (suppl), p.133-133
Hauptverfasser: 金景美, 田中尚喜, 大釜達子, 木村貞治, 石川道雄, 片山直樹
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:前十字靭帯(以下, ACL)再建術後患者が, レクリエーションレベルや競技レベルのスポーツに復帰した場合, 動作の素早い切り替えしや, 急激な加速, 減速などの動作の困難さが多く認められる. そして, その要因としては, 筋力低下, 関節の不安定性, 関節可動域制限, 疼痛, 心理的不安などが挙げられてきたが, 実際のスポーツ場面においては, 視覚や聴覚などの固有受容器からの情報に基づいて, 速やかに構えや動作を調節することが要求される場合が多い. しかし, ACL再建術後患者における, このような固有受容器からの入力情報に基づいた即応的な反応特性を分析した報告は少ない. そこで, 今回我々は, ACL再建術後患者を対象に, 視覚刺激に対する膝伸展動作の反応時間と, 反応動作に先行した膝関節伸筋の表面筋電図を測定し, 若干の知見を得たのでここに報告する.
ISSN:0289-3770