パーキンソン病患者の呼吸機能

我々は, 第24回日本理学療法士学会において, パーキンソン病(以下, PD)患者の呼吸機能について強制的な胸郭の拡張および収縮が阻害され, その傾向は障害の進行に伴い強まることを報告した. 今回はPD患者に対する呼吸機能訓練の有効性を検討するために, 上肢挙上における胸郭拡張が呼吸機能に及ぼす影響および運動療法による経時的変化について追証し, 若干の知見を得たので報告する. 「対象」 PD患者34例(男性9例, 女性25例), 平均年齢65.8歳(SD=8.5), 平均罹患年数8.5年(SD=5.2), YahrらのDisability stage(以下stage)別では, II:15例,...

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Veröffentlicht in:理学療法学 1990, Vol.17 (suppl), p.90-90
Hauptverfasser: 和泉謙二, 佐野聖次, 松崎研一郎, 福留一哉, 土居一丞, 宮下智
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:我々は, 第24回日本理学療法士学会において, パーキンソン病(以下, PD)患者の呼吸機能について強制的な胸郭の拡張および収縮が阻害され, その傾向は障害の進行に伴い強まることを報告した. 今回はPD患者に対する呼吸機能訓練の有効性を検討するために, 上肢挙上における胸郭拡張が呼吸機能に及ぼす影響および運動療法による経時的変化について追証し, 若干の知見を得たので報告する. 「対象」 PD患者34例(男性9例, 女性25例), 平均年齢65.8歳(SD=8.5), 平均罹患年数8.5年(SD=5.2), YahrらのDisability stage(以下stage)別では, II:15例, III:12例, IV:7例であった. 対照群は健常人32例, (男性11例, 女性21例), 平均年齢65.8歳(SD=7.3)であった. 上記のPD患者のうち22例(男性6例, 女性16例), 平均年齢64.9歳(SD=8.6), StageではII:9例, III:8例, IV:5例について経時的変化を追ってみた.
ISSN:0289-3770