慢性関節リウマチに対する頸椎病変の症状とその手術前後の理学療法について
慢性関節リウマチ(以下RA)患者は, 進行性の関節障害により, 徐々に機能障害を呈する. 近年, このようなRA患者の中に, 環軸椎亜脱臼等を中心とした頚椎病変をおこし, 整形外科的治療を受ける症例が我々の対象となってきた. しかし, その報告は少なくその障害像も明らかにされていない. そこで今回我々は, 頚椎手術後のRA患者に対する理学療法の経験をまとめ, 今後の参考とすべく検討を加えたので報告する. <対象及び方法> 昭和60年3月から平成元年6月までの5年間に, 頚椎の観血的治療後, 当科で理学療法を施行したRA患者は17例で, 診断の内訳は, 環軸椎亜脱臼が13例(76.5%)であり,...
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Veröffentlicht in: | 理学療法学 1990, Vol.17 (suppl), p.39-39 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 慢性関節リウマチ(以下RA)患者は, 進行性の関節障害により, 徐々に機能障害を呈する. 近年, このようなRA患者の中に, 環軸椎亜脱臼等を中心とした頚椎病変をおこし, 整形外科的治療を受ける症例が我々の対象となってきた. しかし, その報告は少なくその障害像も明らかにされていない. そこで今回我々は, 頚椎手術後のRA患者に対する理学療法の経験をまとめ, 今後の参考とすべく検討を加えたので報告する. <対象及び方法> 昭和60年3月から平成元年6月までの5年間に, 頚椎の観血的治療後, 当科で理学療法を施行したRA患者は17例で, 診断の内訳は, 環軸椎亜脱臼が13例(76.5%)であり, C6~7脱臼, C5~6・Th1~2脱臼, 頚椎症性脊髄症. OPLLがそれぞれ1例ずつであった. 今回は, このうち術後早期に転院した環軸椎亜脱臼, C5~6・Th1~2脱臼, OPLLの各1例を除く14例を対象とした. これら対象のカルテから, 手術法・問題点・機能の変化・訓練プログラム等を抽出し検討を行なった. |
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ISSN: | 0289-3770 |