長期間にわたり肺理学療法を施行した慢性肺気腫症の1例

慢性肺気腫(以下CPE)は, 進行すると呼吸不全に陥り予後不良である. 私どもはこのような患者に肺理学療法を行い, 自覚症状や肺機能所見の改善を認めている. しかし, CPEはその病態から長期観察が必要であり再入院, あるいは外来通院から入院する患者も多い. 本例は昭和59年の当院初診以来, 4年間の肺理学療法による経過を追ったもので, 外来通院しながら, 肺理学療法を継続し, 症状の改善, 維持に成功した症例である. しかしその後, 徐々に症状が進行し6ヵ月の在宅酸素療法を経て, 入院, 死亡した. 初診時からの経過に若干の考察を加え, 報告する....

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Veröffentlicht in:理学療法学 1989, Vol.16 (suppl), p.93-93
Hauptverfasser: 中田隆文, 管野勝之, 藤原弘, 須藤守夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:慢性肺気腫(以下CPE)は, 進行すると呼吸不全に陥り予後不良である. 私どもはこのような患者に肺理学療法を行い, 自覚症状や肺機能所見の改善を認めている. しかし, CPEはその病態から長期観察が必要であり再入院, あるいは外来通院から入院する患者も多い. 本例は昭和59年の当院初診以来, 4年間の肺理学療法による経過を追ったもので, 外来通院しながら, 肺理学療法を継続し, 症状の改善, 維持に成功した症例である. しかしその後, 徐々に症状が進行し6ヵ月の在宅酸素療法を経て, 入院, 死亡した. 初診時からの経過に若干の考察を加え, 報告する.
ISSN:0289-3770