当院における片麻痺患者の移動能力

片麻痺患者のリハビリテーションの転帰は, 移動動作の自立やその方法の如何に影響される. そのため的確なゴールの予測・適切なプログラム作成が重要であり, 同時にその阻害因子の検討も重要なことである. 今回我々は, コンピューターに登録されていた328例の片麻痺患者の情報を基に阻害因子について検討したので報告する. 「対象と方法」対象は昭和59年10月1日から昭和63年9月30日までの四年間に一ヶ月以上当院に在院し, 理学療法を受け得た片麻痺患者328症例である. 性別は男性219名, 女性109名. 年齢は19~90歳, 平均年齢60.6歳±12.8歳. 麻痺別では右片麻痺172例, 左片麻痺1...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:理学療法学 1989, Vol.16 (suppl), p.7-7
Hauptverfasser: 長谷一, 田村茂, 大野愛美, 小畑祥治, 中屋さおり, 大島美代子, 示野小百合, 村田美穂子, 長尾竜郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:片麻痺患者のリハビリテーションの転帰は, 移動動作の自立やその方法の如何に影響される. そのため的確なゴールの予測・適切なプログラム作成が重要であり, 同時にその阻害因子の検討も重要なことである. 今回我々は, コンピューターに登録されていた328例の片麻痺患者の情報を基に阻害因子について検討したので報告する. 「対象と方法」対象は昭和59年10月1日から昭和63年9月30日までの四年間に一ヶ月以上当院に在院し, 理学療法を受け得た片麻痺患者328症例である. 性別は男性219名, 女性109名. 年齢は19~90歳, 平均年齢60.6歳±12.8歳. 麻痺別では右片麻痺172例, 左片麻痺139例, 両片麻痺17例である. 当院では, コンピューター・ネットワークシステムを利用し, 通常一人一カルテ制や記録用紙の共用を要求されP. 0. S. をカルテとコンピューターを併用して行っている. 概略は次の通りである. 一人一人の患者は入院時に主治医によって当面の問題点リスト案が入力される. 次いで初期評価会議において修正かつ決定され, 入院中適宜追加変更される. リハ部門では, 入院中の各種評価結果やその問題点に対する治療内容及び効果について入力する. 今回各々の情報と移動能力を比較模対した. 移動能力の分類は, 院内における自立移動を基準にし, 独歩・装具歩行・車椅子介助の六段階に分け, 前四者を歩行自立群, 後二者を歩行不可群とした.
ISSN:0289-3770