体幹可動域測定法に関する一考察

体幹可動域測定法の1つとして, 指尖床間距離(以下, FFD)が臨床上よく用いられる. これはtotal flexionを測定するものだが, 体幹可動性の指標として利用されることが多い. 今回, 我々はSchober変法にて体幹前屈可動域測定を行い, FFDとの比較検討を行った. この際, 事前にSchober変法の信頼性を明らかにする必要があると考え, X線写真との対比を試みた. 対角は国立善通寺病院整形外科を受診した“いわゆる腰痛症”患者23名(男5名, 女18名), 平均年令50.1才で直立位及び最大前屈位での側面X線撮影を行い, 第1腰椎椎体前上部より岬角を結ぶ線と仙骨底に平行な線との...

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Veröffentlicht in:理学療法学 1988, Vol.15 (suppl), p.221-221
Hauptverfasser: 井上和章, 清水光芳, 三枝利香, 青戸啓二, 長尾哲也, 岩田由明
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:体幹可動域測定法の1つとして, 指尖床間距離(以下, FFD)が臨床上よく用いられる. これはtotal flexionを測定するものだが, 体幹可動性の指標として利用されることが多い. 今回, 我々はSchober変法にて体幹前屈可動域測定を行い, FFDとの比較検討を行った. この際, 事前にSchober変法の信頼性を明らかにする必要があると考え, X線写真との対比を試みた. 対角は国立善通寺病院整形外科を受診した“いわゆる腰痛症”患者23名(男5名, 女18名), 平均年令50.1才で直立位及び最大前屈位での側面X線撮影を行い, 第1腰椎椎体前上部より岬角を結ぶ線と仙骨底に平行な線との成す角の変化を記録し, Schober変法による測定値との関連を検討したところ両者はr=0.93(P<0.01)と強い相関を認めた. このことから, Schober変法は体表面からの測定により脊椎可動性をかなり正確に把握することができるものと判断し, 以下の検索を行った.
ISSN:0289-3770