脳卒中後の顔面麻痺への運動療法
人の情報伝達手段では言語のみでなく, 身振りや姿態などの非言語的コミュニケーションも重要な要素である。脳卒中後の顔面麻痺は表情の非対称を起こし, 社会的にも大きな不利を生じる。麻痺側顔面筋は全身の異常な姿勢緊張の影響を受けやすいゆえ, 表情の治療前には肩甲帯や体幹からの病的姿勢緊張の影響を極力排除せねばならない。この上で対称的微笑や不平などの表情筋の再活動が促進される必要がある。この概念を実証するために59歳女子の右片麻痺患者で右顔面麻痺を伴う症例を対象とした。発症後4カ月3日から4カ月間の運動療法を通じて, 右閉眼による視野制限の解消, 口唇の下制と右方偏位といった非対称的表情は改善された。...
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Veröffentlicht in: | 理学療法学 1988/01/10, Vol.15(1), pp.39-44 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 人の情報伝達手段では言語のみでなく, 身振りや姿態などの非言語的コミュニケーションも重要な要素である。脳卒中後の顔面麻痺は表情の非対称を起こし, 社会的にも大きな不利を生じる。麻痺側顔面筋は全身の異常な姿勢緊張の影響を受けやすいゆえ, 表情の治療前には肩甲帯や体幹からの病的姿勢緊張の影響を極力排除せねばならない。この上で対称的微笑や不平などの表情筋の再活動が促進される必要がある。この概念を実証するために59歳女子の右片麻痺患者で右顔面麻痺を伴う症例を対象とした。発症後4カ月3日から4カ月間の運動療法を通じて, 右閉眼による視野制限の解消, 口唇の下制と右方偏位といった非対称的表情は改善された。 |
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ISSN: | 0289-3770 2189-602X |
DOI: | 10.15063/rigaku.KJ00003125587 |