脳卒中後在宅片麻痺患者の退院後の機能と体力の維持について
29名の脳卒中後在宅片麻痺患者の退院後の機能や体力低下の原因を, 日常身体活動水準の面から考察した。ADL実践度, 1日の歩行数と併せて, 心拍メモリー装置を用いて1日の活動時の心拍数を連続して記録した。機能の代表として歩行能力を取りあげ, 退院時及び退院後の歩行機能レベル, 10m歩行スピードを比較した。また, 典型的な3症例に対して起立動作を用いた同一運動強度の負荷試験を退院時と退院後の2回行い, その間の心拍数反応を体力判定の基準とした。その結果, 歩行能力の低下が認められた患者は1日の歩行数も少なく, 身体活動水準も低い傾向があることがわかった。退院後の自主訓練の主体は歩行訓練であり,...
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Veröffentlicht in: | 理学療法学 1988/01/10, Vol.15(1), pp.27-34 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 29名の脳卒中後在宅片麻痺患者の退院後の機能や体力低下の原因を, 日常身体活動水準の面から考察した。ADL実践度, 1日の歩行数と併せて, 心拍メモリー装置を用いて1日の活動時の心拍数を連続して記録した。機能の代表として歩行能力を取りあげ, 退院時及び退院後の歩行機能レベル, 10m歩行スピードを比較した。また, 典型的な3症例に対して起立動作を用いた同一運動強度の負荷試験を退院時と退院後の2回行い, その間の心拍数反応を体力判定の基準とした。その結果, 歩行能力の低下が認められた患者は1日の歩行数も少なく, 身体活動水準も低い傾向があることがわかった。退院後の自主訓練の主体は歩行訓練であり, 退院時の歩行能力が退院後の機能や体力の維持に大きく関与していると思われた。我々がホームプログラムを指導する際は, 歩行訓練を積極的にプログラムに取り入れ, 退院後の歩行能力の低下を最少限におさえるように指導していかなければならないであろう。 |
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ISSN: | 0289-3770 2189-602X |
DOI: | 10.15063/rigaku.KJ00003125585 |